「美容看護師に興味がある」
たくさんの看護師の皆さんとお話する中でよく、美容看護師の働きかたや勤務条件、適正についての質問を受けます。
皆さん、同じような志望動機での興味の高さを実感します。
美容看護師を目指し始める多くは病棟看護師
- 病院勤務は今後長く続けられる自信がない
- 体力が持たない、精神的に限界を感じる
- 家族の支援があっても、子育てしながら病院ナースを続けることは難しい
- 辞めたいと思うことが重なり、続けるイメージがつかない
- 命を削って仕事をしているなかで、報われない先輩たちを見てきて将来に希望が持てない
- クリニックであれば、命に関わることはほぼなくこれまでの経験も活かせるのではないか
- 不規則な生活とストレスで肌はボロボロ…でも美容医療に通う経済的余裕はない
- スタッフ料金で美容施術が受けられると、働きながら肌ケアができ嬉しい
- 美意識の高い人たちと一緒に働くと自分も美容を頑張れると思う
美容看護師に、自分はなれるのか
美容看護師といっても職場によりスタッフの採用条件は様々です。
運営スタッフの美容看護師へ届く質問は多々あります。(ご質問ありがとうございます)
・受付スタッフ、カウンセラーさんはじめ美容看護師もキラキラした美意識の高い人でなければ採用されないか
・給料が高い求人を見ることが多いけど、営業ノルマがきびいしいのか
・営業時間が長い、夜が遅いから子育て中では不向きか
・今すぐに転職する体力はないが、美容看護師への転職は若いほどいいか
・転職に向け何か準備できることはあるか
先にもお伝えしましたが、採用条件はクリニックにより様々です。
そのため、誰でも、条件のあうクリニックと出会う可能性があります。
あくまで一般的な傾向としては、
自費診療のみの美容医療を展開しているクリニック:年齢が低く美意識最上級の看護師が多い、営業色は強め
保険診療も自費診療も両方展開しているクリニック:年齢によらず一般的な病棟看護師のような雰囲気、営業色なし
(当社面談時聞き取りベースの傾向であること、ご了承ください。)
保険診療、自費診療に限らずクリニックは総合病院に比べても限られたスタッフ数で業務を回しています。
急なお休み、時短勤務などの柔軟性は規模の大きめの医療機関に比べると融通はききにくいです。
そのため、家族の協力やあらゆる家事育児サポートサービスの活用は前提となる可能性が高いです。
保険診療、自費診療両方を展開しているクリニックの実例として、60代後半の大先輩が夜診を中心に勤務され、子育て看護師をサポートし子育てママ看護師が美容看護師として活躍しているケースもあります。
単に年齢によって諦める必要はないといえます。
私たちのコミュニティでは、美容にある一定の関心をもつ看護師が集まっているグループであることから
こんな看護師さん、いませんか。とお声がけいただくことがあります。その都度コミュニティ内へお知らせを送らせていただきます
ご興味のある方は登録しておいてくださいね。
看護師の経験と資格を活かした転職で仕事をしながら自分の肌のケアまでできる。
これは仕事もプライベートも充実する方向に人生をすすむため非常に魅力的です。
高価格な施術メニューにも関わらず年々医療美容を受ける人は増加し、その価値ある最新技術を現場で知る職業を視野に入れてのキャリア設計は間違いなくいい選択肢のひとつです。
日本の保険診療の医療機関において、約6割が赤字経営というデータがあります。現状、医療業界に余力はありません。
一方、日本の美容医療市場は大きく拡大しています。
2024年の市場規模は6,310億円。5年前の1.5倍以上に成長しています。
手軽に受けられ、リラクゼーション効果も高いエステ業界に関しては2024年の市場規模が約3,043億円。
エステ市場は5年連続で縮小傾向にあります。
世界市場でも、美容医療の市場規模は年平均8.18%という驚異的な成長が予測されています。
(特に新型コロナ感染症の流行以降、以前はセレブや美容マニア、美容系インフルエンサー、芸能関係者など限られた人たちのなかで積極的に受けられていた美容医療が、一般の人でも受けやすい施術が増えることでどんどん身近になっています)
収益の仕組みが根本から違うことで働く職員の貢献度に対してしっかりとした還元ができる業界です。
その中でも確認しておくべきことも多くあります。
実際に美容業界に転職した看護師が離職後、病院勤務に戻る例もあります。
- 営業しなければインセンティブがでず思ったように収入は伸びない
- 無理な営業をしたくないが、クリニックの方針に合わせると患者さんに必要以上の負担をかける場合が多い
- 本人の希望内容より価格の高い施術をすすめる方針のクリニックだった
- 月1回程度と言われていた週末勤務が基本的に毎週出勤が必須で子どもの行事への参加がしにくい
- 夜診が忙しく、勤務時間が長い
- 育休復帰後夜診に入ることができないため、育休を取らず退職を決意(産後の肌トラブルで美容医療に頼った)
- 子どもの保育園のお迎え時間に間に合わないため泣く泣く退職した
- 重いマシンのヘッドを持ち続け、時間との戦いで流れ作業で一日中の施術は思った以上の体力仕事
- 腱鞘炎で続けられなくなった
- 少数でシフト制のため家族の体調や都合での欠勤はできない
- お盆、正月以外長期休暇はとりにくい
- 自分の施術に取れる時間があまりなかった
- 美容機器が高価だからと、ほとんど自分のケアのための施術ができなかった
看護 と 美容の掛け合わせは将来性高い価値であることは間違いありません。
個別の状況に合わせたキャリア形成を検討する必要があります。

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